2012/01/19 赤帯の話
懐かしい物語をみつけたっ!?
年をとると、妙に昔のことを懐かしく思い出すようになるものである。自分に限ってはそんな懐古敵なところはないだろうとドライに考えていたのだが、さすがにこの年になるとそうとも言っていられなくなってきたようで。
私がふと瞬間に懐かしく思い出すことといえば、昔中学校の国語の教科書出読んだ物語であった。作者も内容もすっかり忘れてしまったのだが、確かこんな話。第二次世界大戦後、シベリアに抑留されていた日本兵たち。ある日、看守のひとりが洗面器いっぱいのサケの切り身と黒パンをふるまってくれてひさびさに満腹する。
この物語のどこに惹かれたのかは、未だにわからない。ただ、生魚が苦手な・ソルジェニーツィンの私だが、空腹の中で飽食するまでそれを食べることのできる幸せというか、美味そうだと思ったのは確か。また、この物語に感化されたのか、その後ソルジェニーツィンの『イワン・デニーソヴィチの一日』という物語を読んでいる。『収容所群島』は断念してしまったが。
教科書教材だということだけはわかっていたので、折りにふれ手検索していたりもするのだが、今まで全然みつからなかった。検索語は「教科書 国語 黒パン 鮭 収容所」あたり。ところが、今日たまたま検索していたら、ヒントになりそうなページが。掲示板のログなのだが、質問に答える形で文章が載り、残念ながらログ落ちしていて続きはよめなかったが、どうやら糸口となりそう。「my own cinemaparadise」というページの「食べ物にまつわる話」というコーナーで、梅崎春生の小説で、作品名がずばり『赤帯の話』というのが載っている。他にも、MSN相談箱やYahoo!知恵袋で似たような質問と回答も。
「レファレンス協同データベース」というページもあって、これは「国立国会図書館が全国の図書館等と協同で構築している、調べ物のためのデータベース」なのだそうだが、これをもとにした検索結果として紹介されているのが、東京書籍の「新しい国語 3」の昭和44年度と昭和47年度本に載っているという情報。年代敵にも間違いない。また、楽天Q&Aでは2004年の質問として、センター試験の国語の問題ブンに採用されていたとの記述もみつけた。しかも、問題文の掲載が。
「河合塾」大学入試速報情報ページの中から、読みふけることしばし。
別の検索結果からは、ご尊父がシベリア抑留の経験者という方のblog記述もみつけた。「あの頃 映画の記憶 私の記憶」。
いずれにせよ、懐かしい一編の物語。いつか全文を読んでみたいと思っている。
「ちくま日本文学全集44 梅崎春生」(ちくま[文庫)\1020 ]絶版重版未定
