2011年に読んだ本
戻る


50 震災ビジネスの闇  夏原武 ★★☆☆☆
49 ミニヤコンカ奇跡の生還  松田宏也 ★★☆☆☆
48 鉄のライオン  重松清 ★★☆☆☆
47 遠別少年  坂川栄治 ★★☆☆☆
46 ゴールの情景 富良野風話  倉本聡 ★★☆☆☆
45 怪談実話 FKB饗宴2  平山夢明・他 ★★☆☆☆
44 特撮トラマ ココがヘンだよ!100連発  特撮ツッコミ委員会 ★☆☆☆☆
43 2005年のロケットボーイズ  五十嵐貴久 ★★★☆☆
42 北海道謎解き散歩  好川之範・他 ★★★★
41 クトゥルフ神話」がよくわかる本  佐藤俊之・監修 ★★☆☆☆
40 超怖い話 怪罰  久田樹生 ★☆☆☆☆
39 殺人鬼 覚醒篇  綾辻行人 ★★☆☆☆
38 1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター  五十嵐貴久 ★★★☆☆
37 1冊10分で読める速読術 佐々木豊文 ☆☆☆☆☆
36 第九の日  瀬名秀明 ★★☆☆☆
35 雅楽戦隊ホワイトストーンズ  鈴井貴之 ★☆☆☆☆
34 臨怪 恐怖箱  神沼三平太 ★☆☆☆☆
33 共犯マジック  北森鴻 ★☆☆☆☆
32 !(ビックリマーク)  二宮敦人 ★☆☆☆☆
31 贋作遊戯 赤城毅 ★☆☆☆☆
30 謎解きはディナーのあとで 東川篤哉 ★★☆☆☆
29 トンデモ本の世界X と学会 ★★★☆☆
28 ゾンビ大事典U 笠倉出版 ★☆☆☆☆
27 トンデモ日本史の真相 人物伝承編 原田実 ★★★☆☆
26 九十九怪談 4 木原浩勝 ★☆☆☆☆
25 北海道地名の謎と歴史を訪ねて 合田一道 ★★☆☆☆
24 キッチンぶたぶた 矢崎存美 ★☆☆☆☆
23 ゲバルト時代 Since1967〜1973 中野正夫 ★★★★
22 読まずに小説書けますか 岡野宏文・豊崎由美 ★★☆☆☆
21 トンデモ本の大世界 と学会 ★★★★
20 現代百物語 忌ム話 西浦和也 ★★☆☆☆
19 偽書「東日流外三郡誌」事件 斉藤光政 ★★★★★
18 エクサバイト 服部真澄 ★★☆☆☆
17 桜庭一樹読書日記 書店はタイムマシーン 桜庭一樹 ★★★☆☆
16 桜庭一樹読書日記 少年になり、本を買うのだ 桜庭一樹 ★★☆☆☆
15 怪談実話コンテスト傑作選2 人形 加門七海他・編 ★☆☆☆☆
14 小惑星探査機 はやぶさの大冒険 山根一眞 ★☆☆☆☆
13 原色の想像力 創元SF短編賞アンソロジー 大森望他・編 ★☆☆☆☆
12 羆嵐 吉村昭 ★★☆☆☆
11 江戸迷宮 異形コレクション 井上雅彦編 ★★☆☆☆
10 トンデモ日本史の真相 史跡お宝編 原田実 ★★★☆☆
09 ももこのしゃべりことば さくらももこ ★☆☆☆☆
08 図書館戦争 有川浩 ★★★★★
07 極め道 三浦しをん ★☆☆☆☆
06 わかもとの知恵 筒井康隆 ★☆☆☆☆
05 未踏の時代 福島正実 ★★☆☆☆
04 おんぶにだっこ さくらももこ ★★☆☆☆
03 量子回廊 年刊SF傑作選 大森望・日下三蔵・編 ★★☆☆☆
02 スピン 山田悠介 ★★☆☆☆
01 怪しいアキバ漂流記 クーロン黒沢 ★★★☆☆




震災ビジネスの闇」 夏原武 (宝島SUGOI文庫))\590 ★★☆☆☆
 内容災害の混乱に乗じて悪巧みをするその実態と手口を解説している。著者は、漫画「新クロサギ」の原案をしているだけあってそちら方面の事情には明るいらしく、内容も廃材ビジネスを始め、リフォーム詐欺やルームシェア詐欺などさまざまな手口が紹介されているのが興味深い。
(2011/12/29)50 ▲TOP


ミニヤコンカ奇跡の生還」 松田宏也・著 徳丸壮也・構成 (ヤマケイ文庫))\966 ★★☆☆☆
 ミニヤコンカ登頂を断念後、19日間に渡っての遭難を経て生還したオトコの奇跡のドキュメンタリー。生への執着がそれほどかんじられない、そんな極限状態での精神状態がうまく表現されている。山と渓谷社の出版で、もともとそういう方面に興味のある人が読むからか、専門用語もそのままでちょっとわかりづらい部分も。そういう意味では、漫画画「神々の山嶺(いただき)」のほうが説明も丁寧でわかりやすかったかな、と。それと、このヤマケイ文庫、帳合がちょっと雑?で、端が揃っていなかったのが。
(2011/12/26)49 ▲TOP


鉄のライオン」 重松清 (光文社文庫))\520 ★★☆☆☆
 作者の1980年代に見聞きしたことを下書きに、その次代の文化や背景を描いた青春記。どうも俺自身の学生時代の風俗と重なるなあと思って、よくよま見るとこの作者、同い年の人だった。大滝詠一「ロング・バケイション」「見栄講座」だもんなあ…。70年代となると、「なんとなくクリスタル」「限りなく透明に近いブルー」になるのかな?
(2011/12/17)48 ▲TOP


遠別少年」 坂川栄治 (光文社文庫))\500 ★★☆☆☆
 「珠玉の少年文学」なんて紹介をされていたが、確かにエッセイでも自伝でもなく、これは少年文学といっていいジャンルだろう。郷土・ほっかいどせうが舞台になっているからだろうが、記述されている風景や出来事の一つ一つが、まるで自分の少年時代の思い出と重なるようである。こういう田舎をもっていること自体が幸せなことなんだなあ、とつくづく。

(2011/12/10)47 ▲TOP


ゴールの情景 富良野風話」 倉本聡 (理論社))\1575借り物 ★★☆☆☆
 久々の倉本エッセイ。あいかわらず、オチにも余韻を感じる上手い文章である。ただ、同じ事柄の焼き直しが多いような気もした。これは、掲載誌が違うせいだろうか。ある程度齢をとった文化人はみんな環境問題とやらにハマっていくものなのだそうだが、氏もそのようで。大自然の中で暮らし、その現場からいろいろなメッセージを発信しているというのはわかるのだが、ややもすると説教くさく聞こえてしまいがちなのが、ちょっと残念。
(2011/12/09)46 ▲TOP


怪談実話 FKB饗宴2」 平山夢明・他 (竹書房文庫))\680 ★★☆☆☆
 FKBって何の略なのかなと思ったら、平山夢明プロデュースのF(不思議で)K(怖くて)B(不気味な)恐怖実話、なのだそうだ。最近の竹書房の怪談本は粗製乱造気味で物足りなかったので飼うかどうか迷ったのだが、作者の数が多いので何かひとつくらいは面白いのがあるかと試してみた。残念ながら怖い話というのはみうけられなかったが、いろいろな作家が競作しているというところがアンソロジーじみてて面白かった。
(2011/12/03)45 ▲TOP


特撮トラマ ココがヘンだよ!100連発」 特撮ツッコミ委員会 (ダイアプレス))\600 ☆☆☆☆
 コンビニ廉価本。意外に守備範囲が広くて、ウルトラ、ピープロヒーロー、仮面ライダー、ヒーロー戦隊、その他、と多岐にわたって特撮のウラ話を掲載している。特に、どんな需要があるものか(笑)、「マグマ大使」「怪獣王子」までフォローしているのが、俺のような年代にはうれしいところだろう。惜しむらくは、「ゴジラ」「ガメラ」のような怪獣特撮がひとつも載っていないところだろうか。
(2011/12/01)44 ▲TOP


「2005年のロケットボーイズ」 五十嵐貴久 (双葉文庫))\750 ★★★☆☆
 「1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター」の前に書かれていた作品。よくよく考えてみれば、この本、ハードカバーで買っていたような気が。たしか、キュヘブサット関係の本を2冊読んだ頃ではなかったか。物語は、高校生の主人公がふとしたきっかけ、というか行きがかりでキューブサット(小型人工衛星)を作ることになってしまう、という話。そのために余ってきた人物がまたいろいろな意味でキャラが立っていて面白い。これって映画向きでは?という気がする物語。文体も軽く読めてユーモアもあり、ベタベタしていないライトノベルという感じか。今あらためてみると結構ページ数はあるのだが、読んでみるとあっという間。いい時間を過ごしたなあ。
(2011/11/28)43 ▲TOP


「北海道謎解き散歩」 好川之範・他 (新人物文庫))\700 ★★★★
 北海道のさまざまな事象について、歴史、幕末維新、新選組、人物、文学、社会・文化・生活、宗教、自然の各章立てで解説しているウンチク本。執筆者が多彩なのと、北海道人の居れでも知らなかつたことがたくさん書かれているのが貴重か。特に、幕末維新、新選組と繋がるあたり、ふだんあまり気にもしていなかったが、学生時代を過ごした函館がいろいろな形で関わっているところが面白い。こういう知識をもったうえで生活していれば、いろいろと見るべきところもあっただろうになあ。
(2011/11/25)42 ▲TOP


「クトゥルフ神話」がよくわかる本」 佐藤俊之・監修 (PHP研究所))\650 ★★☆☆☆
 初めてクトゥルフ関連のことを知ったのが大学生の頃で、学研の「ムー」ク・リトルリトル・神話として紹介されていたもの。その暗い雰囲気にひかれて国書刊行会のバカ高いハードカバー本まで買ってしまった。ただ、コズミック・ホラーというその分類が見迅的には今ひとつしっくりこなかった。ラヴクラフトの名にその後再会したのは、映画「死霊のしたたり」の原作として。こういう身近(?)なホラーのほうが向いているのでは、と思ったものである。近年はクトゥルフ神話とその世界をモチーフとしたSFやホラー小説もたくさん出ているが、残念ながらどれも今ひとつな感じ。最近観たDVDで。北村龍平監督(後から知った)の「ミッドナイト・ミート・トレイン」がちょっとそれっぽくて好きだったが。
(2011/11/13)41 ▲TOP


「超怖い話 怪罰」 久田樹生 (竹書房文庫)\660 ☆☆☆☆
 季節はずれに買ってみた実話系怪談。祟りとか呪いを扱った小連作がちょっと良かった。こういう、世代をまたがったような伝奇・土俗風味は横溝正史作品に通じるものがあって嫌いではない。ただ、本全体としては、決定的に「怖い」物語がなかつたのが残念。
(2011/11/11 )40 ▲TOP


「殺人鬼 覚醒篇」 綾辻行人 (角川書店)\700 ★★☆☆☆
 単行本で初めて読んだのが1990年だから、すでに21年前の物語である。今回、完全版として文庫本が改訂されたわけだが、当時流行したスプラッターホラーの趣と、ミステリーとしてのドンデン返しの趣向は未だに健在である。当時は「血の本」とかそんなのがブームだったのだろうか。生粋のミステリー作家が書いたスプラッターなんてと思ったのだが、読んでみてびっくり、十分な熱量をもった作品だったのを覚えている。今回読みなおしてみても、古臭さを感じさせないところが秀逸。
(2011/11/08)39 ▲TOP


「1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター」 五十嵐貴久 (双葉文庫)\648 ★★★☆☆
 40代の普通の主婦たちが、ある日突然思い立ってバンドを結成する、という話。確か映画化もされていたような。バンド結成という一大事に至った経過をどれだけ異質でなくするかが小説のキモではないかと思うのだが、そのへんはまあまあ。というか、登場する当時の音楽事情が懐かしすぎる。青春の一時期に音楽、特にバンドをやっていた人間であれば楽しく読めることうけあい。あっという間の一冊、だった。
(2011/10/14)38 ▲TOP


「1冊10分で読める速読術」 佐々木豊文 (知的生き方文庫)\571 ☆☆☆☆☆
 セイコーマートはこういった啓発本が多く置かれていて、たまにはいいものもあるのだが、今回はがっかり。理論的な部分や成功者の体験談は多いのだが、実際の訓練方法については全然載っていない。うすうす予想はしていたが。一番最後のほうにきて、速読に大切な脳を鍛えるためな、座禅とシルバ・ユメソッド瞑想法が出てきたり。シルバ・マインド・コントロールなんて、30年も昔の宗教だろ?
(2011/10/12)37 ▲TOP


「第九の日」 瀬名秀明 (光文社文庫)\700 ★★☆☆☆
 ロボットと自我をテーマにした連作短編集。どうやら他に長編作品もあるようなので、これが面白かったらそれも、と考えたのだが、そこまでする必要はないようだった。作者の「BRAIN VALLEY」は科学と宗教の境目をテーマにしていて読み応えがあったのだが、似たようなテーマをとっていても、ことロボットというものが中心に置かれると、今ひとつだった。ただ、肢体に生涯のある人間が義肢によってアスリートとして成長するという話はちょっと興味深かったけれど。
(2011/10/07)36 ▲TOP


「雅楽戦隊ホワイトストーンズ」 鈴井貴之 (幻冬舎文庫)\533 ☆☆☆☆
 TVドラマ版のDVDを観たのがもう8年前である。今さら小説も、とは思ったのだが、キャラクター設定やストーリーなどまったくの別物といっていい物語に変わっていた。文章を読むかぎりでは、作者の文才もなかなかのものなのかなとも思えるのだが、なんというか盛り上がりに欠ける展開。章立てが短いので読み進めやすくはあったのだが。
(2011/10/05)35 ▲TOP


「臨怪」 神沼三平太 (竹書房文庫)\629 ☆☆☆☆
 ネット上での好評を読んだので、久々に竹書房の実話系怪談を読んでみたのだが、これもまたネット上での評判にあったとおりぱっとしない出来であった。いかにも実話らしい雰囲気は醸しだされてはいるものの、これが怖さに結びついていないところが惜しい。
(2011/10/03)34 ▲TOP


「共犯マジック」 北森鴻 (徳間文庫)\560 ☆☆☆☆
 病院の売店で購入。こういうところって推理ものと時代ものが多いいうのは、場所柄なのか。物語は、不吉な占いの本フォーチュン・ブックが織りなす奇妙な犯罪と人間模様。帝銀事件から三億円事件、グリコ森永事件まで、昭和の大事件を背景としていて、スケールこそ大きいものの、そのつながり方にはちょっと不自然さを覚える。もともとは連作短編だったようだが、それにしてはうまくまとめたものだとは思うのだが。
(2011/09/23)33 ▲TOP


「!(ビックリマーク)」 二宮敦人 (アルファポリス)\620 ☆☆☆☆
 とりあえず長編を読む気力がない今日この頃なので、短編で読みやすそうなものを。もともとケータイ小説出身の作者らしく、一文も短く読みやすかった。一世を風靡した山田悠介っぽい文体で、それでもスプラッタ描写とトリックの部分は優っているかも。ただ、謎解きの部分を後ろへ後ろへと引っ張っている割には意外性という部分でショッキングさに欠けるような気がする。トリックそのものではなくて、その表現の仕方によるものだとは思うのだけれど。
(2011/09/10)32 ▲TOP


「贋作遊戯」 赤城毅 (光文社文庫)\680 ☆☆☆☆
 病院の売店で購入。オビに「コン・ゲーム」と書いていたので内容も確認せずに買ってしまったが、話は昭和初期から始まるような時代物。残念、こういう時代がかったセリフとか設定、苦手なんだよなあ。使われているトリックもちょっと、という感じ。解説で日下三蔵氏も書いているが、やっぱり映画「スティング」ばりの大ドンデン返しがなきゃあ、ね。
(2011/08/31)31 ▲TOP


「謎解きはディナーのあとで」 東川篤哉 (小学館)\1575 ★★☆☆☆
 2011年本屋大賞受賞作だけあって、確かに読みやすい。長編ではなく、掌編連作というのもその読みやすさのもとになっているのかもしれない。ライトノベルののりで推理小説を成立させており、これは中高生にもとっつきがよさそう。令嬢刑事と毒舌執事ちいうキャラも立っており、これはどうも続編が出てきそうな予感。というか、テレビドラマ化されるのでは?
(2011/08/18)30 ▲TOP


「トンデモ本の世界X」 と学会 (楽工社)\1554 ★★★☆☆
 今回は、(あとがきも含めて)どうも陰謀論に対する考え方に多くが割かれているような気がした。もちろん、俺の大好きな「東日流外三郡誌」も含めてということなのだが。ここ近年の「トンデモ本の世界」シリーズ、面白いことには面白いのだが、初期の頃ま決定的なおかしさがみられなかったのだが、今回は前作の「」もそうだが、20周年ということもあるのだろうか、原点回帰的な、初心者にも噛んで含めるような親切な書き方、説明が目立っていたような気がする。
(2011/08/17)29 ▲TOP


「ゾンビ大事典U」 (笠倉出版)\571 ☆☆☆☆
 コンビニ廉価本でゾンビものが結構みられるのはどうしてだろう?そんなに需要があるとは思えないのだが。今回は2冊目ということであるが、内容は1冊目とほとんど変わらず、実際にゾンビのいる世界になったらどのように対処するかのマニュアル本である。違っているのは、全作とは引き合いに出している映画作品が新しくなっているだけで、内容的には目新しさはない。ただ、中で書かれているショートストーリーは、短いものながら結構面白かった。
(2011/08/16)28 ▲TOP


「トンデモ日本史の真相 人物伝承編」 原田実 (文芸社文庫)\640 ★★★☆☆
 前作「トンデモ日本史の真相 史跡お宝編」の続編。今回は、特に人物伝承に重きを置いている。登場するのは「」などだが、厳密な意味での人物とはなっていない。例えば大本教とか大雑把にくくりになっているので、前作と併せて、内容をよく検討してから二分冊にしたほうがよかつたのでは?
(2011/08/15)27 ▲TOP


「九十九怪談 4」 木原浩勝 (角川書店)\1200 ☆☆☆☆
 木原氏はいったいどうしてしまったのだろうか、というくらいの短調さ。やはり「新耳袋」シリーズで運を使い果たしてしまったのだろうか。竹書房の実話怪談シリーズとくらべればはるかに「実話っぽく」ていいのだが、聞き書きにしてもこの淡々とした展開はどうだろう。まあ、こけおどしのない現実的な内容は好みではあるのだが、怪談として成立しているかというと。
(2011/08/09)26 ▲TOP


「北海道地名の謎と歴史を訪ねて」 合田一道 (ベスト新書)\860 ★★☆☆☆
 北海道に関する新書本は珍しいと思う。しかも発売当初は平積みだったし。地元にいながら読みない地名もたくさん。つくづく面白いなあ、と思う。いくつかのテーマに沿って章立てしているのだが、「義経の足跡を追う」がよかった。平取の義経神社にも行ったことがあったし。数年前、由仁ガーデンの帰りに偶然ヤリキレナイ川という河の看板を見つけたのだが、それまで載っていた。
(2011/08/04)25 ▲TOP


「キッチンぶたぶた」 矢崎存美 (光文社文庫)\514 ☆☆☆☆
 ぶたぶたのシリーズはmもう一冊読んでいるのだが、これも前に入院中に読んだもの。こういう機会でもなければ、絶対に読まない種類の物語。まあ、出てくる食べ物がおいしそう、というただそれだけで読んでいるのだが。
(2011/08/02)24 ▲TOP


「ゲバルト時代 Since1967〜1973」 中野正夫 (ちくま文庫)\1000 ★★★★
 正直、こういう思想や活動については、一般的な知識はあるものの内部の詳しいことについては知らなかった。特に新左翼については、内ゲバについてのドキュメンタリー「中核対革マル」や、つかこうへいの「飛龍伝」、鴻上尚史「僕たちの好きだった革命」くらいしか読んだことがない。あとは、あさま山荘事件や総括リンチ事件についてのものを読んだろうか。興味はあったのだが、それに関する本はどれから読んだらいいのかわからなかったというのが正直なところ。闘争や運動というのは過去のもの、という考えがまずあったからなのかもしれない。よく聞く東大安田講堂も羽田闘争も、とにかく世代がひとつ違う。大学の自治会は民青が仕切っていたのだが、オルグに来る人間がしゃべっている言葉も、全然時代と合っていない気がしたのも確か。この本を読んでみめと、熱い時代が確かにあったことを感じさせてはくれるが、革命とか闘争とか、本気でいたとも考えられない。そういう活動に加わっていた人もそろそろ定年退職の頃なのだが、自分のそれらの活動や思想についてはどんな総括をするのだろうか。
(2011/07/31)23 ▲TOP


「読まずに小説書けますか 作家になるための必読ガイド」 岡野宏文・豊崎由美 (ダ・ヴィンチブックス)\1260 ★★☆☆☆
 「ダ・ヴィンチ」お得意のトヨザキ本。今回は、作家になるための必読ガイド、と副題がついている。いいなジャンルについて触れているが、それほど難解な本もなく、確かに一般的なブックガイドとしてできている。巻末に桜庭一樹との鼎談が載っているが、それほど参考になることも書かれておらず。
(2011/07/30)22 ▲TOP


トンデモ本の大世界」 と学会 (アスペクト)\1575 ★★★★
 と学会も結成してから20年になるのだそう。本書はその20年間をふりかえりつつ、その間のトンデモの変遷について解説している。特に、いろいろな種類のとんでもについてわかりやすく解説しているところが貴重である。と学会の本を読み始めた頃は。まだノストラダムス本が全盛の頃で、終末感が漂っていたことを思い出した。それにつけても、志水一夫氏が亡くなったのが惜しい。
(2011/07/28)21 ▲TOP


「現代百物語 忌ム話」 西浦和也 (竹書房文庫)\629 ★★☆☆☆
 実話怪談。「新耳袋」にも話題を提供してたる著者ということで結構期待して読んだのだが、まあまあといったところか。話の種類がバラエティーに富んでいるのはいいが、章立ての割には統一感に欠けるのが難か。怪談系の番組制作に参加する話はいろいろなところでいろいろな人の話をみるが、現場で起きた怪異というのがどうも怪しく思えて仕方がない、というのが共通する感想。今年の夏は、怖い話に出会えるだろうか。
(2011/07/20)20 ▲TOP


「偽書「東日流外三郡誌」事件」 斉藤光政 (新人物文庫)\762 ★★★★★
 たまたま書店で積んであったから買ったが、偽書を扱っているといっても、ジャンル的には歴史かサブカルチャーに属し、しかも文庫本ということもあって、ふだんなら絶対気がつかないような気がする。つまりは、それほどマイナーなジャンルだということ。本書は、昭和の稀代の偽書である「東日流外三郡誌」について、その事件の発覚から終焉までをおったドキュメンタリー。最初からこれを追い続けてきた地方紙の記者がまとめている。本の分厚さと題名のそっけなさから言って、もっとルポルタージュよりの固いものかと思ったが、読み始めてみるとぐんぐん引きこまれていってページを繰る指が止まらないほど。時系列で進んでいるのと、著者の一人称の平易な言葉で語られているので、内容を見失うこともなく楽しめる。ひさびさの★5つ。これは、絶対のお薦め!
(2011/07/14)19  ▲TOP


「エクサバイト」 服部真澄 (角川文庫)\780 ★★☆☆☆
 現代より十数年後の近未来が舞台。人々は体内に記録メディアを埋設し、自分の生涯に見聞きしたことを記録として残すことができるようになる。その単位がエクサバイト(百京バイト)である。現在俺が保有しているハードディスクの容量が1TB(テラバイト)。メモリー640KBの本体に拡張メモリ0.5MB、ハードディスク20MBで稼働していた20年以上前のことを考えると、時代も技術も進んだものだと実感するが、エクサバイトの記憶容量であっても、そんなに多量の動画・音声データを保存しきれるものなのだろうか?物語は、これらのストレージ業界にうごめく陰謀を描いたものだが、その軸としての主人公の仕事や立ち位置が面白い。(一時期流行った)仮想現実も登場したりして、どこまでが現実でどこからが作り物なのか、その境界があやふやになっていくあたりのさじかげんもよし。解説を池上彰が書いているのだが、なるほど、情報小説の分類になるのだな。
(2011/07/10)18  ▲TOP


「桜庭一樹読書日記 書店はタイムマシーン」 桜庭一樹 (創元ライブラリ)\819 ★★★☆☆
 読書日記シリーズの第2弾。時期的に、直木賞の候補となり受賞した頃と重なっているので、直木賞作家の日常もうかがうことができる。読んでいると、作家と担当編集の関係がずいぶんと密接で、こんな関係性から作品が生まれるのかなあ、とか。
(2011/06/24)17  ▲TOP


「桜庭一樹読書日記 少年になり、本を買うのだ」 桜庭一樹 (創元ライブラリ)\882 ★★☆☆
 他人の本棚をのぞくという趣向はなかなか。ペンネームからてっきり男性だとばかり思い込んでいたのだが、こういう文学"少女"している人が現代にも残っていたとは。こういう恒常的に読書をする習慣のある人って今はどれくらいいるのだろう。俺だって昔は年に100冊は読んでいたんだけどなあ。
 
(2011/06/18)16  ▲TOP


「怪談実話コンテスト傑作選2 人形」 加門七海他・編 (メディアファクトリー)\495 ☆☆☆☆
 コンテストへの応募作品というだけあって、みな商業作家ではないので(加筆後でも)荒削りな感じは否めない。そういう作品を一冊にまとめるというのも商業的にどうかとは思うのだが。なかなかに怖いと思わせる物語は一編くらいしかなく、ちょっと肩すかしをくった感じ。
(2011/05/18)15  ▲TOP


「小惑星探査機 はやぶさの大冒険」 山根一眞 (マガジンハウス)\1365 ☆☆☆☆
 コンビニ売りの廉価コミックスでもあれだけ感動させたれたのだから、と期待して読んでみた。探査機はやぶさについてはニュースで見聞きしていたはずなのだが、正直これほどの偉業をなしているとは思いもよらず、地球帰還にあたってどうしてあれほどドラマチックに語られていたのかはわからなかったが、なるほど、こうして昔から追っかけていた人たちにしてみるとたいへんな年月とドラマの末のエコ゜ローグだったということがよくわかる。映画「アポロ13」でもとうてい不可能だと思われる状況からの帰還がドラマチックに描かれていたが、無人の探査機にもこれほどの冒険談があったとは。著者の山根氏は、もう゛いぶんと昔、知的情報活用のパイオニアとして、いろいろなツールの活用などの紹介をみたことがある。俺自身も、A3封筒でアナログ的に情報を整理する方法というのを一字試していたりしたことを思い出して懐かしくなつた。
(2011/04/01)14  ▲TOP


「原色の想像力 創元SF短編賞アンソロジー」 大森望他・編 (創元SF文庫)\1155 ☆☆☆☆
 なんだか読み応えに欠けるなあと思いつつ読了。よくよく思い返してみたら、商業作家の作品ではなく、
短編賞に募集した(まだ)アマチュアの作品なのだから仕方がないことなのか。それにしても、文筆で飯を
食っている作家の文章との違いがこんなにあるとは思ってもみなかった。ここ近年の傾向としては、
ガツガツのハード系は息をひそめ、どことなく不思議な味のあるもの、幻想系、不条理系が多いような
気がする。これがSFだと言われればそれでおしまいなのだろうが。もちろん、深宇宙やタイムトラベルの
ようなものだけを期待しているわげはないが、ワンアイディア(言い換えれば、思いつき)のみで最後まで
突き進むような物語ってどんなものだろう。
(2011/03/30)13  ▲TOP


「羆嵐」 吉村昭 (新潮文庫)\420 ★★☆☆☆
 一度読んだことがあるような気がしていたのだが、あらためて購読。一読して、その平易な文章のタッチ
と読みやすさに感心する。そうだ、昔の小説っていうのは、こんなふうに誰でもすらすら読めるような文章
だった。ういつからだろう、文体が文章が、世代や年齢を選ぶようになってきたのは。口語体にもほどがある、
と、最近のラノベなんかを読むと思うのだが、どんな世代であってもすらすらと読めるような文章、これが
理想だよなあ。本書は実際にあった苫前熊事件をもとにしている。熊による食害が話題にのぼると必ずといって
いいほど触れられる事件だが、出てくるのが地元・北海道であり、通ったことのある地名なども登場するため
なおさら臨場感をもって読み進めることができた。そして、巻末の倉本聰の解説がまた、ひとつの物語として
完結しているのがすごい。
(2011/03/28)12  ▲TOP


「江戸迷宮 異形コレクション」 井上雅彦編 (光文社文庫)\1000 ★★☆☆☆
 異形コレクションシリーズの最新刊。江戸時代を背景としているということで、若干の心配をしてしまった。「喜劇綺劇」のときがそうだったのだが、そのときどきのテーマによって、ホラーとしては成立しづらいものがあるような気がするのである。江戸時代を背景にするとなると、武士、刀、百鬼夜行、吉原、御伽草子あたりが浮かぶが、実際書かれているものをみるとそのへんが多く使われている。時代考証としてはしっかりしたものがあり、当時の風俗やよえうすがうまく描かれてはいるのだろうが、怖いかといわれれば。江戸情緒とか時代の雰囲気に助けられているものがほとんどであり、これならば現代に置き換えてもたいして、という感じは否めなかった。
(2011/03/25)11  ▲TOP


「トンデモ日本史の真相 史跡お宝編」 原田実 (文芸社文庫)\630 ★★★☆☆
 「トンデモ日本史の真相 と学会的偽史学講座」の文庫化ということなのだが、元の本は買った覚えがなかったので購入。このジャンルならば見逃すはずはないのだが。著者の原田氏の名前を知ったのは、と学会本を買うようになる前からで、東日流外三郡誌の偽書論争の頃であり、まさか氏がトンデモの分野に参入してくるとは思いもよらなかった。本書では、ジンギスカン義経説をはじめとして、トンデモの世界では有名な説が目白押しであり、自分の記憶の確認の意味も含めて、楽しんで読み進めることができた。4月には人物伝承編も出るそうなので、こちらも楽しみ。
(2011/03/23)10  ▲TOP


「ももこのしゃべりことば」 さくらももこ (メディアワークス)\1680借り物 ☆☆☆☆
 さくらももこ「オールナイト・ニッポン」のラジオ放送で話した内容を採話したもの。この人のしゃべりを聴いたことはないので、残念ながらその雰囲気も面白さも伝わってはこなかったのが残念。
(2011/03/18)09  ▲TOP


「図書館戦争」 有川浩 (メディアワークス)\1680借り物 ★★★★★
 一年間かけてチビチビと読み進めてきた一冊。本来ならば一気に読み通してしまいたいところなのだが、たまにはこんな読み方もいいかな、と。図書館の自由を守るために武装するというこの設定はなかなかの思いつき。さすが自衛隊三部作の作者だけ会って、こういう有事に関わる描写は現実的、リアルである。ライトノベルによくある台詞まわしに満ちたラブコメではあるのだが、この分量をそれで通し読み通させる力量はさすが。
(2011/03/10)08  ▲TOP


「極め道」 三浦しをん (光文社文庫)\520 ☆☆☆☆
 エッセイ集。名前はよく見るが、作品は読んだことのない小説家。エッセイならば簡単に読めるだろうとたかをくくって買って読んでみたのだが、これを読んで笑える年齢層と俺の年齢はずいぶんとギャップがあったようで。一作家の日常を描いたものではなく、市井の一市民の生活を描いたものは苦手なんだよなあ。
(2011/02/18)07  ▲TOP


「わかもとの知恵」 筒井康隆 (金の星社)\945借り物 ☆☆☆☆
 「あくびがで創になったときは、上唇をなめるといい」式のちょっとした生活の知恵が並んでいる。筒井康隆が編集しているのだが、これはあまりにも懐古的すぎるのではないか。あんなにもトガっていた著者も、年を取るとこんな風になってしまうのか、と。
(2011/02/10)06  ▲TOP


「未踏の時代」 福島正実 (ハヤカワ文庫)\1050 ★★☆☆☆
 古きよきSFの時代を知る者には懐かしい名前である。名編集者であり、また作家ととしても優れた作品を残した筆者の最後の未完作品となった回想録。あの日本SF黎明期がどのように始まったかを知るための歴史的史料ともいえるかもしれない。中学生の頃に夢中で読んだ著名なSF作家たちの生の姿をうかがい知ることができる。
(2011/01/28)05  ▲TOP


「おんぶにだっこ」 さくらももこ (小学館)\1050借り物 ★★☆☆☆
 ひさびさのさくらももこ本。ずいぶんとエッセイ本を出しており、しかもずいぶんと売れているようだが、なるほど、この人の文章は確かに巧くて面白い。これって、文章表現力に長けているのか、それとも推敲のたまものなのか。多くの人は、この人の文章を読んで笑っているのだろうが、俺はしんみりさせられる話こそ、作者の真骨頂だと重いながら読んでいた。
(2011/01/21)04  ▲TOP


「量子回廊 年刊SF傑作選」 大森望・日下三蔵・編 (創元SF文庫)\1300 ★★☆☆☆
 この頃ずいぶんとSFの元気がいい。ハヤカワSFではなくて創元SFというのが何か今までの流れとは違うものを感じさせたりするこれって、ホラーにおける「異形ミュージアム」の功績も大きいのかもしれない。本作は年刊SF傑作選というだけあって、同時代を代表するそうそうたるメンバーの作品が載っているのだが、70年代頃の、筒井康隆小松左京らの時代のことを思うと、ずいぶんとSFは理屈っぽくなったり幻想より、不条理よりになったものだと実感させられる。
(2011/01/17)03  ▲TOP


「スピン」 山田悠介 (角川文庫)\590 ★★☆☆☆
 いつもなんとなく買ってしまう山田作品。文章がヘタだとか内容が浅いだとかいろいろ言われてはいるものの、発想はいいんだよなあ。今回は、未成年による同時多発のバスジャック。キャラクターそれぞれの性格づけは結構きちんとされているし、いつもながらのスピード感で悪くはない。でも、やっぱり浅い感じは否めなかったりするんだよなあ。
(2011/01/12)02  ▲TOP


「怪しいアキバ漂流記」 クーロン黒沢 (ワニ文庫)\743 ★★★☆☆
 今年初の一冊。80年代のパソコン界隈を思い出しながらの自叙伝風読み物。とにかく書かれている内容が何もかも懐かしい。パソコン(当時はマイコン)との出会いから、そしてソフトの違法コピーまで、ああそんなことがあったなあと思い出を共有できるのが楽しい。俺もパソコン通信こそせずにインターネットに突入してしまったクチなのだが、コピーツールだとかフロッピーディスクだとか、あの時代のことを思い出すと、現代のPC環境やそれとの関わりの深さ、世の中への普及の仕方など、まさに隔世の感がある。最初から最後まで楽しく読み通すことができた。ところで、奥付を見ると、「マイコン少年さわやか漂流記」からの一部抜粋と加筆・修正を加えたのが本書だとのこと。それ、確か買った覚えあるよなあ、読んでないけど。
(2011/01/05)01  ▲TOP


戻る